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翼持つ騎士と翼無き戦士 ――1.地を駆ける代償

常にも増して重く感じる身を車椅子に乗せ、狩谷夏樹は尚敬高校の坂を登った。努めて気にしないように自分に言い聞かせてはいるが、どうにも昨日の一件が気に掛かって仕方が無い。
加藤のお節介は今に始まったことではないし、それが彼の癇に障ることもしばしばではあった。邪な医者に騙されていたことは気の毒と言えば気の毒だが、まあ先走りした加藤に非が無いとも言い切れないだろう。
――担当医を変えてもらわなきゃな。
とりあえずはどうでもいいことを考えつつ、プレハブ校舎前へ。ふと、何かしら違和感を覚え周囲を見渡し、すぐにその原因に思い当たる。あまり面白い理由ではなかったが。
いつもならあれこれ理由をこじつけてプレハブ校舎の階段の前に待ち受けている加藤の姿が今日はない。
ただそれだけのことだ。
少し待ってみようか、という思いがチラリと脳裏を掠めるが、その必要は無い、と慌てて考えを打ち消す。だいたい、お互いどんな顔をして会えばいいのか。少し時間を置かなければ、軽はずみな失言を漏らしそうで怖かった。
たまたま速水が通りがかったので、彼に頼んで二階まで連れていってもらった。二組教室に向かう前にチラリと一組教室を覗いてみるが、やはり加藤の姿は無い。
まさか、あの雨の中突っ立っていて風邪でもひいたのか?
だとすれば、本当に馬鹿なヤツだ。そう思いつつ、二組教室に入った。
やがて、ホームルームが始まる。どうにも、加藤のことが気になって落ち着かない。
いつも通り連絡事項が伝えられる。大半は、目新しい情報ではない。最後に付け加えられた言葉を除けば。
「それから、狩谷君」
不意に話を振られた狩谷は、幾らか怪訝そうに訊き返した。
「なんでしょう?」
「君に、軍令部より出頭要請が来ています」
「出頭要請?」
身に覚えの無い狩谷は、鸚鵡返しにそう言った。
坂上は、軽く頷いて指示を与える。
「授業は結構です。すぐに、熊本駐屯地の沢村技術大尉の下へ出頭してください」
熊本駐屯地?
それに、大尉だって?
それは、自分たち学兵とは一線を隔する存在――自衛軍のために用意された場所であり、階級だった。
「はい、いいえ。待ってください。何故、自衛軍に?」
あからさまに警戒の表情で問い質す狩谷に、坂上は原稿を読み上げるような口調で答えた。
「君の足に関することです。正確に言うと、君の足を治療してくれるということです」
「治療?」
狩谷の顔が、引き攣ったように歪む。
「馬鹿な……僕の足は、もう治ることはない」
それは、昨日加藤にも言い聞かせたことだ。脊髄破損、神経断裂。自然治癒の見込みは無い。定期的な薬物投与を行わなければ、下肢の代謝さえもままならない。引き裂かれた神経幹は今も中枢神経を刺激し、特殊な経口麻酔を常用しなければ日常生活を営むことすら困難だ。
「直せますよ」
複雑な表情を浮かべる狩谷に、しかし坂上は事も無げに言葉を返した。
「最新のクローン技術をもってすればね。無論、単純ではあっても簡単なことではありませんが」
クローン技術……想像できないでもない。奇しくも、加藤に彼女の努力が無意味であることを伝えるために言った。もう一度背骨が出来ない限りは無理だ、と。逆に言えば、背骨がもう一度出来れば治療できるかもしれないということ。最新のクローン技術ならば、それは可能なのだろうか。そこまで手を加えるとなると、もはや治療と言うより修復と言った方がふさわしいのかもしれないが。
しかし、そうなるとひとつの疑問が脳裏に浮かぶ。
「何故、僕なんかのために」
素直に疑念を述べる狩谷に、坂上はいつもの全てをわかりきったような口調で答える。
「何か誤解があるようですが。別に、狩谷君個人のためにどうこうという話ではありません。クローン移植技術のモニターですよ」
「モニター?」
虚を突かれたように呟き返す狩谷に、坂上は軽く頷いた。
「そうです。例えば、熟練した兵士が戦場で大きな傷を負う。中には、再び戦場に立つことが不可能なほどの傷を負うものもいる。そうした時に、別の人間を兵士として一から鍛え上げるよりも、熟練兵を『修理』して再び戦場に送り出した方が効率がよい場合もある。時間的にも、金銭的にも、ね。少々人道からは外れるような気もしますが」
なるほど。ようやく話が見えてきた。とはいえ、素直に喜んでよいものか……要するに、人体実験をさせろ、ということではないか。
「そのための、モルモットになれ、と?」
狩谷が幾ばくかの不快感を示すことは想定していたのだろう、坂上は眉ひとつ動かさず事前に用意していたかのように回答を述べ上げる。
「そういうことです。悪く言えば、ね。しかし、技術部は狩谷君の足程度の損傷なら100%直せると断言しています。今回の要請は、より高度な実験へ進むための臨床試験への参加要請に過ぎないのです」
この際だ、気になることは全部聞いておこう。ひとつしかない身体を提供する以上、その程度の権利はあるはずだ。そう思って、狩谷は次の質問を口にした。
「何故、自衛軍の負傷兵ではなく、僕が?」
「直しやすいからでしょう。それに、狩谷君が勇名を馳せる5121小隊の隊員であることも幾らかは関係しているでしょうね」
坂上は少しだけ眉をひそめて続けた。彼としても、軍技術部の身勝手な理由で生徒の大事を左右されるのは気に食わないのだろうか。
「結局、今回の臨床試験は中央高官へのデモンストレーション的側面が強いのですよ。だからこそ、有名小隊の軽度負傷者である狩谷君は実に望ましい被験者ということになります」
下半身不随を軽度負傷と言って良いものかどうか。まあ、医者や一般の見立てとクローン技術者のそれとでは、基準が異なっても不思議ではないのだが。
「我々にとっても喜ばしいことです。有能な兵士のハンディキャップが無くなるということは、ね。無論、心情的なものもありますが」
それを最後に、教室が静まり返る。皆、何と言ってよいものか判断を付けかねていた。何を言っても、要請がある以上熊本駐屯地に出向かないわけにはいかないのだが。狩谷本人は、どう思っているのか。クラスメートの関心は、そこにあった。
幾つかの表情をめまぐるしく浮かべてから、狩谷は深いため息をついて答えた。
「……わかりました」
加藤は、この話を聞けば何と言うだろう?
あるいは、これも加藤の差し金なのか……いや、いくら加藤でも、自衛軍まで動かすことは出来ないだろう。嫌な仮定になるが、たとえ彼女が貞操を差し出したとしても、軍までも動かすことは出来ない。そう考えるのが妥当だ。
ふと、狩谷はこの治療を加藤に今教えてやれないことを残念に思っている自分に気付き、心の中で苦笑した。
――まあ、色々と当り散らしてしまったからな。
だから、気になるのだろう。そう誤魔化して、狩谷はさして多くもない手荷物をまとめた。
自分を誤魔化していることがわかるのが、非常に腹立たしい。もう少し、単純で愚かになれないものだろうか。


昼休み。
5121小隊は、狩谷の話題で持ち切りだった。当然と言えば当然だ。仲間内から、形はどうあれ最新鋭のクローン技術に関わる者が出るなどと言うことは、そうあることではない。それが絶望的と思われていた仲間の念願を叶えるものであれば、尚更大きな話題となる。つい先日滝川陽平十翼長を突然の心臓発作で失い重苦しい雰囲気であった小隊にもたらされた、久し振りの明るい話題であったことも関係していたのかもしれない。
もっとも、何事にも例外というものはある。
その例外に気付いた若宮は話の輪から離れ、何事か考え込んでいる風の善行委員長に声をかけた。
「いや、しかし最近のクローン技術の進歩というのは、凄いものですな」
当り障りのないよう、軽く話題を振ってみる。
善行は、チラリ、と若宮に視線を走らせてから、すぐに左手で眼鏡を押し上げ視線を隠した。
「そうですね。今に、我々は死者すらも甦らせる術を手に入れるのかもしれません」
そう答えてから、苦笑を浮かべつつ付け加える。
「あまり、ぞっとしない未来予測ですが」
森やヨーコといった面々と話の輪に加わりつつも、耳聡くその言葉を聞きつけた原は、秀麗な眉を少しだけ引き攣らせた。だが、それも一瞬のことで、すぐににこやかな笑顔を取り繕って、あれこれと話に花を咲かせる。
横手から投げ掛けられるもの問いたげな善行の視線は、キッチリと無視。下手をすれば自分の命を危険に晒しかねない情報を漏らす気にはなれなかったし、そうでなくとも今更あの男に何を教えてやる義理も無い。
しばらく無駄話に精を出した後、昼食に向かう皆の列から離れ尚敬高校の校舎へと足を向けた。恐らく、彼女と二人きりで話をしたい人間がいるはずだったから。
「余計なことは、言わなかったようですね」
案の定と言うべきか、影から現れた坂上に、原は引き攣った笑みを浮かべて答えた。
「言ってどうなるわけでもありませんから」
坂上は、一切の感情を表すことなく頷く。
「結構。より安全を期すために、全て忘れておくことをお勧めしますよ」
原とて、命は惜しい。意地が無いわけでもないが、こんなところで意地を張っても無意味だ。怪しまれぬよう、危ぶまれぬよう、適度に聡く適度に間抜けを装い、適当に尻尾を振っておいた方が遥かに良い。たとえ、こちらがそう考えていることを悟られているかもしれないとしても。
「ええ。何のことを言いわれているのか、さっぱり見当もつかないわ」
愛想笑いを浮かべて答える原に、坂上も失笑を漏らしつつ相槌をうつ。
「そうですね。私も、何を話していたのか……歳はとりたくないものです」
「あら? それは私へのあてつけですか。確かに、女生徒の中では最高齢ですけど」
「まさか。十分若くてお美しいですよ。……それに、聡明だ」
少しだけ、サングラスに隠された坂上の視線が鋭さを増したように思えるのは気のせいか。原は、生真面目とも仏頂面ともとれる微妙な表情を浮かべて謝辞を述べた。
「ありがとうございます」
「いえ。では、私は午後の授業の用意がありますので」
そう告げて職員室へと消えていく坂上を見送り、原は深いため息をついた。余計なことを知っている身とは、かくも疲れるものなのか。
沢村大尉。原の記憶に間違いが無ければ、士魂号開発チームのスーパーバイザーを務めていた男の一人。
果たして狩谷が無事に戻ってくるのかどうか、原にはそれすらも疑わしく思えてならなかった。


深い眠り――意識を失うことを眠りと称するのであれば、だが――に落ちた狩谷が、目の前に横たわっている。今は感情を浮かべることも出来ないはずだが、その顔はいつも通りの神経質そうな表情に見えた。
多分、そういう顔を見ていることが多かったからだろう。特に、間近で見る狩谷の顔は、いつも不機嫌そうだった。綻ぶような笑顔は、もうずっと昔に、遠く離れた場所からしか見たことはない。
――でも、ウチは知っとる。なっちゃん、本当は、あんなに眩しい笑顔を持っとるんや。
この手術が終わった時、狩谷は笑顔を取り戻してくれるであろうか。加藤には、今やそれだけが気に掛かる問題であった。
自分のことは、もう諦めが付いている。沢村は――彼自身が教えてくれたことだが――村の一字を芝村から拝領した男だ。加藤の命を要求してきた以上、温情など期待できまい。
「気になるかね?」
いつの間にそこにいたのか、背後から沢村の声が聞こえた。
「そらまあ、命賭けとるさかい、気にもなりますわ」
そこまで答えてから振り向き、加藤は尋ねる。
「何か、用でっか?」
軽く皮肉げな笑みを浮かべて、沢村は頷いた。
「最後通告だ。そろそろ、骨格培養が終わる。それから移植に三時間、接合処理に六時間。下肢筋肉の強制賦活処理に六時間。半日余りで狩谷夏樹の修復処置は終了する。同時に、君への死刑宣告は取消すことができなくなる」
「それで?」
明らかに作り物だとわかる余裕の表情で応じる加藤を見詰め、沢村はしばし言葉を捜す。だが、そもそもありもしないものを見つけきれるほど器用でもない。
「……それだけだ」
今更、何をどう言葉にしたところで無意味だ。
加藤と狩谷の関係について、沢村は詳しく知っているわけではなかった。だが、両の足と命とを天秤に掛ける、その行為自体に狂的なものを感じずにはいられない。
多寡が下半身不随。ハンディキャップを背負う本人にとっては、多寡が、などという軽い問題ではないことは理解しているつもりだが、それでも敢えて、多寡が下半身不随、と言おう。そのために、何故命まで投げ出せるのか。
狩谷がこの事実を知れば、彼は動かぬ足よりも重いハンディキャップを背負うことになろう。心に。そうなれば、もはや処置の施しようが無い。加藤は、それをわかっているのか。
詮無きこと。私は、芝村だ。少なくとも、半分は。芝村であることを望まれ、芝村であることを誇り、芝村として振舞う。半分だけは。この身と、技術は売った。魂は、渡していない。まだ。
いっそ、御破算にするか――
深くため息を吐き、沢村は思考を打ち消した。加藤自身が選択したことだ。己の務めは、わかっている。結局、芝村であるということは青に染まりきってしまうことに他ならないのか。
「休みたまえ。どのみち、処置中は何も見せることは出来ない」
聞き入れてもらえるはずの無い忠告を口にして、沢村は踵を返した。移植処理の準備をしなければならなかったし、その前に精神を落ち着けておきたかった。
せめて、確実に狩谷を直すことが、沢村に許された最大限の誠意なのだから。


一日前。
これほど晴れやかな笑みを浮かべる狩谷を想像できただろうか。脳裏にあったのは、セピア色に褪せた朧げな記憶だけ。久し振りに、本当に久し振りに見る狩谷の笑顔は、記憶よりもずっと鮮やかだった。
5121小隊配属以来、密やかに描き続けたビジョン。それは今、現実となった。マジックミラー越しにではあるが、それが今、現実に存在している。
望み通り。望んだ通りの結末。思った通りの笑顔。
加藤は、目尻に浮かぶ涙を堪えきれなかった。よかった、本当に。
たったひとつ、思い通りにいかないことはあるけれど。
元より期待はしていなかったが、狩谷に直接会うことは許されなかった。能面のように表情を隠した沢村は、最大限の誠意、と称して加藤をこの部屋に連れて来た。防音壁に囲まれた、薄暗く狭い部屋だ。まるで、かつて狩谷を遠くから眺めるだけだった頃の加藤のように。
食い入るように狩谷の姿を見詰める加藤に、沢村は抑揚の無い押し殺した声で別れの時を告げた。
「そろそろいいかね?」
「……」
たっぷり十数秒、加藤は瞑目した。これから待ち受けるのは、およそ尋常の死ではあるまい。ならば、死出の走馬灯は先に済ませておくべきだと思ったからだ。
「……ええですよ。もう」
最後に、あの笑顔を目にすることが出来た。昔と変わらない、遠くから気付かれもせずに眺めているだけだったが。
満足だ。
たぶん。
満足だと、思っておこう。
「では、来たまえ」
歩き出す沢村に、付き従う。抗うつもりはなかった。
その日。
加藤祭の死刑は執行された。


三日振りの尚敬高校。
しかし、これだけ高い視点でこの坂を登るのは初めての経験だ。
新たに埋め込まれた強化脊髄は何の違和感も無くこの身体に馴染んでいる。無理矢理賦活された足の筋肉が引き攣ったような感覚がたまにあるが、それすらも狩谷にとっては福音のように思えた。それは、両の足に感覚があるという証拠なのだから。
代償もあったが、些細なことだ。背部に大規模な手術を行った結果、力翼が全く無いという状態にあるらしい。とはいえ、ウォードレスを着てリテルゴルロケットを使うようなことさえしなければ、何ら問題は無い。日常生活では、気にしろと言う方が無理なくらいの、どうでもいい代償だ。
狩谷は、慣れで校舎裏へと向かいかけた足を、ふと思い立って女子高ロビーの方に向けた。車椅子の頃は、その先どこへ行くにしても階段の存在が大きな障害になっていたが、もはや気にする必要は無い。今なら、誰の手も煩わせることなく、己の意思に従って移動することが出来る。
それは、なんと素晴らしいことか。半ば強制的に実験台に選ばれたことを、狩谷は少々複雑な感情を交えながらも喜ばずにはいられなかった。ヨーコの言う神のような存在があるのなら、幾らでも感謝したいところだ。
「狩谷君!」
ロビーに入ったところで、そう呼び止められた。見れば、売店の方から速水が駆けて来る。
「おはようっ!それとも、お帰り、かな?」
「ああ、おはよう」
いつも通りにこやかな笑みを浮かべる速水に、狩谷は軽く手を上げて答えた。
「凄いね、本当に足治ったんだ。どう、気分は」
「悪くない」
つい気の無い素振りの返事をしてから、身体が不自由な間に身に付いてしまった妙な会話の癖に苦笑しつつ言い直す。
「快適だよ。スキップしたいくらいだ」
そのまま、連れ立ってプレハブ校舎へ。
「ところで」
声に出してから少し迷い、狩谷は速水に尋ねる。
「加藤を見かけなかったか。三日前は、姿を見なかったんだが」
「そういえば、ここ数日見てないなぁ」
少し考える風で首をひねり、速水はそう答えた。
「そうか……」
どうしたのだろう?
僕の復帰を聞けば、いの一番にすっ飛んでくるような気がするのだが。それとも、それは僕の思い上がりか?
狩谷は、そんなモヤモヤとした疑問を振り払うようにかぶりを振った。
校舎はずれへ向かう階段を降り、プレハブ校舎へ。そこにも、加藤の姿は無い。
一組教室前で速水と別れる。教室の中にも、やはり加藤の姿は無かった。
廊下に突っ立っているのも馬鹿げているので、とりあえず二組教室へ。教室へ足を踏み入れた瞬間、皆の視線が狩谷に集中する。
クラスメイトたちは、歓声をもって狩谷の復帰を迎えた。次から次へと質問が浴びせられ、少しうんざりしながらも狩谷は律儀にそれに答える。そんな喧騒も、坂上が教室に入ってくるまでだった。
生徒たちが、慌てて自分の席に着く。坂上はと言えば、狩谷のことを気にする様子も無く、いつも通りに教壇に向かった。
少々の沈黙。
それから坂上は、表情を変えることなく厳かに口を開いた。
「昨日深夜、加藤祭十翼長が亡くなりました。直接の死因はまだ調査中ですが、病死です。どうやら、数日前から体調を壊していたようです」
それは、狩谷を天国から地獄へと叩き落すのに十分な知らせであった。