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あとがき

あとがきなんて滅多に書かんのですが、この作品に関しては。
これ、最初の企画時が1999年。2000年問題でおおわらわになってた頃のものです。
PCのスペックや登場人物のPCに対する知識がやたら低かったりするのは、その当時に合わせて書いているためです。
上岡がPCてんでだめってな表現は本編中にありましたが、あれがあの当時の「普通の」学生の姿だったと思います。
一方で、幻想界編では打ち込みにノートPC使ってたりしてましたけどね。これは製作者の環境が出てしまったんでしょう。
あの当時、PCのMIDIは未だ一般的ではなく、打ち込みといえばキーボード(鍵盤)に対して行うのが普通だったような気がします。
何でこんなモノ書こうと思ったかというと、最初はほぼ日替わりで短く区切って書いてくSSとかいーかなー、という思い付きでして。
題材がLの季節なのは、私の経験上の軽い薀蓄とかで流せる局面とかあるかなーとかいう甘い考えあったからです。
最初の頃は、長尺(写真やったことのない人には馴染みのない言葉でしょうが、フィルムの中身だけまとめ売りしてるようなモノです)巻いといて、とかいう使い方したんですけどね。
話が進むにつれ、関係無くなってきましたね。
いや、私、高校のとき新聞部で大学のときは軽音系のサークルに入ってたもんで。
新聞部では写真を主担当にしてたし(ちゃんと記事も書いた――ちなみに、今の奇妙にカタい文章の癖ができたのは、たぶんこの頃の経験によるものだと思う)、天羽のキャラはモロ好みだし、上岡進へのシンクロ率は異常に高かったし(桐生はそうでもない――私のパートは主にベースだったから)。
なんだかんだで放置が続いていましたが、どなたか見に来てくれてるみたいだったので、とりあえず完成させました。
んで、つくづく思った。
恋愛モノ苦手。

登場オリジナルキャラ
【天羽の先輩】
聖遼学園高等部三年生。天羽たちのひとつ上の先輩。川鍋宗司とは旧知の仲で腐れ縁。
非常に理屈っぽく、シニカルなものの見方をする。
軽音楽部に所属。担当パートはエレキベース。パソコンを使った打ち込みなどもこなし、何でも屋的な要員として割と重宝されている。
ちなみに、名前は設定されていない。
雰囲気は幻想界編の桐生を意識してたんですが、性格的には全然違いました。
【優希の先輩】
聖遼学園中等部三年生。舞波優希のひとつ上の先輩。稀少種族ジン族の即応派遣要員。歳の離れた姉と理事長代理エリザは友人関係。
割と砕けた性格だが、基本的な考え方は良識的なしっかり者。本人にその意識がないのに、問題解決にあたってはいつのまにか中心人物になっていることが多々ある。
中等部一年の時に新聞部を設立。自分の興味に従って企画を立ち上げようとしては、その都度部員たちの反対に合い凹まされている。
やっぱり、名前は設定されていない。
上岡ではなく、川鍋を意識して性格付けをしていきました。

おまけ話もあったんだけど、さすがに書く気になれないので予告編だけ。

現実界編:女泣かせの上岡進?
大学生というモノは、ヒマでいけない。
だからって、母校に顔を出す必要なんて無かったんだよな。
そこで思いとどまっておけば、バカバカしくも頭の痛い事件に巻き込まれたりせずに済んだんだ。
ため息ついても、今更、まぁ遅いわなぁ……

幻想界編:獣人
高等部一年に進級した春。
お騒がせビースト、リ・サが帰ってきてしまった……!
同じクラスに編入された、ノンストップ・トラブル・ガールの引き起こす騒動、騒動、また騒動。
絶妙に掻き回されるバカ騒ぎの渦の中、僕は生き延びることが出来るのか!?

……うん、頭悪い話だわ。